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淋病に感染した時の初期症状とは|人によって異なる症状の重症度

男性と医者

淋菌は生存のために二酸化炭素と水分を必要不可欠とすることから、日光や感染した環境のもとでは感染性はなくなりますが性器粘膜などにおいては長期間生存可能なため、性行為などの感染粘膜との接触を通じて伝染が拡大していきます。粘膜であれば活性を保持するので膣性交のみならず、肛門性交やオーラルセックスなどによっても感染するリスクは大いにあります。そのため淋菌は性器だけでなく肛門や咽頭・結膜などにも異所性に感染を随伴していることも珍しくありません。淋病を発症すると感染粘膜の部位に応じた症状が観察され、性器に炎症が起きると痛みや膿の排出などが見られます。日本国内においては減少傾向が見られますが、性生活が活発な20代から30代を中心に、年間新規患者数1万人程度の報告があります。世界に目を向けると淋病は性感染症において枢要な病原性微生物と認識されており、現在でも年間1億人ほどの新規患者数がみられると推測されています。

病状の出現の仕方には男性と女性で顕著な差異が認められるのも特徴で、全体的に男性では強く出る傾向がある一方、女性では無自覚のまま経過することもよくあるとされているのです。男性が淋菌に感染すると3日から7日間ほどの潜伏期間をへて、主に尿道炎症状で初発します。性器クラミジアに比較すると強い症状を伴うのが一般的で、排尿時の違和感や尿道周辺の腫れや痛みのほかに、排尿時に黄色い膿が排出される現象が頻繁になります。排尿痛を自覚することが多いのも特徴で、痛みの程度は個人差がありますがなかには痛みのあまり脂汗を流す人もいるほどです。さらに淋菌が尿道の奥を通じて病変部が拡大していくと、前立腺やさらにその奥の精巣上皮などに病変部位が拡大することもあります。前立腺周辺の神経は感度が鈍いことから、痛みが発生しても日によって移動することも。精巣上皮に炎症が及ぶと強い痛みのあまり歩行困難になったり排尿障害による水腎症を併発する場合があります。

これに対して女性の場合は、男性とは対照的に全体の患者の70-80%は特に自覚症状がないまま経過し、症状が出るのは全体の20-30%程度にとどまります。症状が出てもオリモノの増加や不正出血・下腹部痛など、というようい淋病特有の症状はあまりありません。無症状であることと関連して、自覚のないままに卵管や骨盤内感染症などに発展し、不妊症や子宮外妊娠などのリスクも高くなります。