薬を飲む男性

主に性行為を介在して感染する病気のことを性感染症(STD)と言います。性感染症の患部は主に性器ですが、隣接する泌尿器や肛門、性的接触の形態によっては口腔粘膜などにも感染し症状を発生する場合があります。原因となるのは病原性微生物ですが、細菌類だけでなくウイルスや真菌、原虫類だけでなくダニなども関与することがあります。

感染症には主な感染経路に、空気や飛沫感染のほか接触感染の三大経路に大別するですが、性感染症では空気・飛沫感染するおそれはなく、もっぱら感染粘膜のとの接触を中心にした、接触感染です。性感染症の名前通り性行為、つまり膣性交だけでなく、性的接触行為であれば同等のリスクを抱えており肛門成功やオーラルセックス、場合によってはディープキスなども感染の呼び水になることもあります。

性感染症(STD)の原因となる行為を一回でも行えば感染するリスクはあり、原因菌によって可能性の閾値は違いがあるものの性的接触行為を一回でも持つ限り、誰にでも感染する可能性もある身近な感染症の一種と考えて間違いありません。しかも性感染症に感染したからといって無症状のまま経過することも珍しくないので、妊娠などの定期検診の過程で性感染症が発覚することがあるほどです。もっとも身近な感染症の側面は持っていますが、STDの感染率が高い年齢やライフスタイルの傾向と言うのは確かに存在しています。

やはり性行為をもつ可能性が高い生活を送っている方に感染率が高くなる傾向があり、人生において性生活が最も盛んな20代や10代後半などに感染者数のピークが見られます。性別で見ると男性・女性ともに20代やその残後において性感染症の新規患者数が多いと言うのは共通した傾向ですが、最近では10代後半から20代前半の性感染症の急増ぶりが際立っているのは特徴です。

性感染症(STD)の種類で言えば、圧倒的に患者数が多いのは、性器クラミジアですが最近では梅毒の若年女性感染者数の急増ぶりが、公衆衛生上重大な問題と認識されています。性感染症の全体の傾向として新患者数の増加を指摘することができ、淋病や性器ヘルペスなどの古典的な性感染症も増加しています。背景には性行為に対する価値観が変化していることと、性風俗サービス産業の普及などが考えられます。特に無店舗型の風俗店などが増加することで、性風俗への敷居が低くなり、不特定多数の客を相手にオーラルセックスなどが、高いリスク要因と考えられています。